商圏分析ツール「商圏大勝」の体験イベントに行ってきました [おでかけ]
10月3日に商圏分析ツール「商圏大勝」の体験イベントに参加しました。
「商圏大勝」は株式会社パスコさんが9月14日に提供を開始したばかりの、個人店舗向けに特化した商圏分析ツールです。
既存・新規店の商圏(例:コンビニ半径500m、スーパー2km)について、人口・購買ポテンシャルから商圏のシェアなどを分析・科学して戦略を立てるために開発されました。
月々5,250円で始められます。従来の商圏分析は20倍の金額はするというので格安です。
集計レポートは別途オーダーして1レポート21,000円以上かかりますが、それでも価格的には魅力があります。
また、ユーザーがWeb上で自由に操作出来るところが他と比較が出来ないくらいのメリットです。
私は就職をあきらめて「便利屋」を始めるつもりなので、利用出来るのか興味深々で参加しました。
会場はパスコさんの本社1階でした。
こちらが会場です。
プロジェクターが2つもありました。
「プレゼン命」って感じです。
テーブルが4つで、各4人が座っていましたので、参加者は16人でしょうか?
後の壁に、本格的なGISサービスを説明するパネルやサンプル画面が見られました。
個人には縁のないシステムです。
パソコンは2人で1台使用です。なかなか贅沢でした。
机の上におみやげがありました。
携帯ストラップと便利な定規です。定規はペーパーナイフ、クリップ、しおりに使えます。
イベントが始まりました(14:30)。
司会は「さいとうたのみ」さん?です。
美人です。
なのに、良い写真が撮れなくてすいません。
この方は、コンビニを2件も経営している実業家です。
イベントの内容です。
説明してくださったのは、パスコの古田部長さんです。
イケメンです。
歌っているわけではありません。
売上げを上げるために必要なのは、自分の商圏では何が何時売れるのか、
どんな人が住んでいるのかを把握することから始まるという説明です。
・店舗の棚割どうしよう?
・特売商品は何?
・チラシやポスティングを何処に、何部?
といった、店長の悩みを解決するツールが商圏大勝ということですね。
ポイント1は「商圏を知る!」です。
自分の商圏にはどんな人が住んでいるのか。
国勢調査データを利用して、例えば20代の女性は何処にどんな割合で住んでいるのか、丁目毎に把握出来ます。
青い丸は、商圏を設定した状態です。
設定した円の中が平均と比べてどんな傾向にあるのか、
レーダーチャートで見ることができます。
続いて、ポイント2は市場のトレンドを知る!です。
商圏ではいつ、どんな商品が売れるのかを知ることが出来ます。
こちらは、「家計調査」という家計簿の調査結果を利用しています。
商品品目が何と!600種類もあるんですよ!!
それを見ているだけでも楽しめます。
こんな感じで、各商品が季節毎にどんな売れ方をするのかが把握出来ます。
地域によって、消費の購買傾向が違うことも確認出来ます。
このときに、いきなり質問を振られました。
「横浜と神戸で倍ほど売れ方が違う商品は何だと思いますか?」
「それでは、こうさんいらっしゃいますか?」
「ええっ!?」「うーん」
「牛肉!!」と答えました。
ちょっと見えませんが、偶然にも正解でした。
豪華賞品がーーーーーー!
特にありませんでした。
別にいいのですが。
ポイント3は市場での評価を知る!です(写真を取り忘れたので、HPより拝借)。
商品の売上高を入力すると、商圏内のマーケットサイズとシェア、売上げ構成比、市場の成長性などをグラフでも示してくれます。
売上げ構成比
市場シェア
市場の成長性
4つに分けて、「金のなる木」、「花形」、「問題児」、「負け犬」などの解釈です。
この先どうするかは、「自分はどうしたいか」という考えがやっぱり必要だと感じました。
最後のポイント4は、売上げを予測する!です。
これについては、追加のレポート(有料)になるようです。
商圏内で近いお客さんほど良く買いに来るという根拠から、各商品の売上げを計算してもらえます。
距離の2乗に反比例するという、引力や光の量に関する法則を使っているそうです。
他店舗を加えての、複雑な影響範囲も計算してくれます。
まとめ
何を売りたいのかを持っているかどうかが、商売の基本だと思います。
しかし、実際に商売を成り立たせるのは、商圏内の消費者について十分に把握することだということがよく解りました。
「何を売るか」よりも「誰に売るか」が大事なのですね。そして、いつ売るのか。
実際の操作を体験するコーナーです。
各テーブルをお店毎に分けて、市場を分析して戦略を立てるという体験内容です。
東京(三鷹、八王子)、埼玉(川口、熊谷)の地域に絞られていますが、
参加者もその地域に絞られているのでしょうか?
各テーブルにパスコさんの社員の方がついて、説明をしてくださいました。
お菓子も出ました! 残ったお菓子は子供達へのおみやげにいただきました。
売上げを上げるためにすべき施策は?
1 地域での一番店化
2 きらりと光る特色ある店舗へ
3 競合店との差別化
4 儲かる仕組みを作って他店舗展開
ということです。
何かに特化して売上げを伸ばし、拡大しましょうということですか。
このように、競合が少ないところにポジションを置きましょうという戦略も考えられます。
使った感想
会場で使っていて気づいたのですが、ポイント3の操作の時に商品の項目を入力して先に進めた後の時です。
一つ入れ忘れた項目があったので、項目追加の頁まで戻ったときに、すべての項目を入れ直すことになったので閉口しました。
この点は、直した方がいいと思います。他にやりかたがあるのなら、操作の誘導の方法を改善した方がいいです。
家に帰ってから操作をしてみました。
とにかくどんな年齢層が住んでいるかなどわかるので楽しいです。
※以下、実際の検索項目とは違いますが、分りやすくするために項目名を変えています。
私の場合は便利屋をやりたいので、高齢者で一戸建てをメインのターゲットにしたいので、
高齢者×一戸建ての分析が出来たりするので、「最高!」と思いました。
高齢者の居住率が極めて高い地域が近くのあったので、一戸建ての居住率を掛けると非常に少なくなったので、???と思い、地図を拡大したところ老人ホームがひしめいていたので、「ナルホド!」と思いました。
ですが、
高齢者×一戸建ての検索項目を保存することが出来ますが、例えば若年×賃貸の検索項目を保存すると、高齢者×一戸建てが消えてしまいます。
すなわち、一つの項目しか保存出来ません。
これは、絶対にNGだと思います。
以上、偉そうにしてすいません。
1ヶ月間、無料でフルに使える権利をいただきまして、大変感謝しております。
1ヶ月の試用期間を過ぎた頃、私は来年の2月中旬まで岐阜県に出稼ぎいってしまいますので、その後に申し込みたいです。
それまでに、上記の2点について変更されていると幸いです。
最後に
「商圏大勝」は5,250円と本格的なGISの分析ツールよりお安いのですが、毎月の固定費としてはやはり負担になりますし、レポートは注文し辛いと思います。
ですが、商店街の組合で導入して商店街全体で戦略を立てる時につかうのであれば、一店舗あたりの負担が少なくなるので非常に適していると思いますが、いかがでしょうか?
非常に面白そうなツールですね。
ようは小売りに係わるユーザー層のデーターベースがあり、マーケティング的な観点でそれにアクセスが出来るという理解でよいのでしょうか?
この夏に中小企業診断士の勉強をしたのですが、この記事中でも書かれていますが結局は経営者当人の意志やこだわりが大きなウエイトを占めており、それが成り立ちうるかどうか?、また方向性をどんな方向で展開していくか?をシミュレーションする場合などで使えそうですね。
(経営者に思い入れやこだわりがなければ、一時的に有利でも競合店が現れた時点で終わってしまいます。)
PS.
来年の2月まで岐阜にいらっしゃるのですか?
私は愛知ですので、是非一度お目に掛かれる機会が作りたいと思いました。
by たいせい (2009-10-15 23:07)
(@_@;)難しい。。。
行かなくって正解・・・の(^_^;)アホ主婦です。。。
一応パパさん会社経営なので
こういうの勉強しているんでしょうね~? ハッハッハ(ーー;)さすが
こうさん・・・こんな私でも(^^ゞチョットは分かる様な良い記事です!
by 甘党大王 (2009-10-16 14:53)
「へ~」なんて感心してみているのですが私の背後には有り余った雑用がてんこ盛り・・・。
by gingingin (2009-10-16 15:40)
色々なリサーチがビジネスになるのですね。
by SilverMac (2009-10-16 16:34)
nice!&コメント ありがとうございます。
たいせい san
データー自体は大手も使えるようですが、コストダウンの観点から、ザックリとしたデータをこれまたザックリとした集計が出来るというツールと考えればいいと思います。
こういったマーケティングの検討は何度もやり直しをするものなので、月契約をして自分でいじることが出来るのが、大きなメリットです。
岐阜から戻りましたら、契約をして実地で試したいです。
その前に、一度お会い出来たらいいですね。
甘党大王 san
自分ではどれ程理解出来ているのかわかりませんが、使ってみればわかると思いますよ。(^_^)v
gingingin san
まずは、身の回りのことからですね!
SilverMac san
これからは、ますますこういったビジネスが増えると思います。
情報戦ですね。
by こう (2010-01-05 07:23)